2-4 架鉄におけるリンク    
 インターネットとハイパーリンクは切っても切れない関係です。必要とあればリンクを貼ることをためらってはいけませんし、訪問してくれた読者に「こんなおもしろいページがあるんだよ」とサイトを紹介する『リンクページ』を作るのもよいと思います。 
 さて、そんなわけでリンクはあなたが必要と思えばどこにリンクしてもかまいません(リンクはトップページに、などと相手のサイトに書いてあってもそれは必ずしも守る必要はありません。あなたの頭で考えた結果、トップ以外のページにリンクが必要だと思えば貼ってかまいません)が、相手にリンクを要求するときには、それなりの理由が必要です。 

 いちばんポピュラーなのは相互リンクといって、お互いのページからリンクを貼りあう行為です。これに関しては、相思相愛であればなんら問題ありません。問題は相手が相互リンクを快く思っていない場合です。そのときは潔くあきらめましょう。 
 webは基本的に俺様王国です。ですからあなたは、自分のサイトは好きなようにやってかまいませんが、相手のサイトに口を出すことはできないのです。相互リンクは相手のサイトにある意味干渉するわけですから、相互リンクを持ち出すときは、それなりに慎重になってください。 
 相互リンクを持ち出して断られたとき、あなたももちろんいい気分ではありませんでしょうが、断るほうもあまりいい気分ではありません。ですから、相互リンクを望まない人はあらかじめwebにその旨を書いておいてください。そして相互リンクを依頼するときは、リンクについての注意事項を確認してから申し込んでください。このワンステップが、お互いのためになるのです。 
 さて、ここまではインターネット上よくある話ですが、架鉄の場合「乗り入れ」という概念があります。乗り入れにも2パターンあり、ひとつは実物の鉄道に架空の鉄道が乗り入れるケース、もうひとつは架空の鉄道が他の架空の鉄道に乗り入れるケースです。最初のケースは問題ありません。影響の範囲が個人サイト内で完結しているからです。問題は「他の架空鉄道への乗り入れ」です。 
 リンク同様、乗り入れも相手が望まない場合があるというのはわかってもらえると思います。自分が乗り入れを望まない場合は、その旨をサイトに書いておきましょう。そして乗り入れを申し込む側は、注意事項をあらかじめ確認のうえ、申し込んでください。「乗り入れをしない」と書いてあるページに乗り入れを申し込んだとき、あなたの印象は最悪になることを覚悟しましょう。 
 乗り入れ相手のページもろくに読まない人と、あなたは乗り入れをしたいと思いますか? 

 さて、乗り入れがOKとなっても障壁は残ります。この「乗り入れ」という行為に相手は何を期待しているかということです。 
 たとえばあなたは、線路がつながって、自分の電車が相手の線路を走ればそれで満足したとしても、相手はそれでは満足せず、200ページにも及ぶ乗り入れ協定覚書を交換しようと言い出すかもしれません。 
 そんな架鉄とは露知らず、乗り入れを申し込んで快諾を受けたが最後、いきなりインバータ装置の基本仕様と積算電力量の推定値を教えてくれなんてことを言われて、途方にくれるかもしれません。あげくには添付ファイルで主回路つなぎの構成図面が送られて来て、どうしていいのかわからず、枕を涙でぬらしてしまうことにもなりかねません。ぬらすのは股間だけでよいのです。 
 さすがにそんな変態的な愉しみを考えているのは俺くらいしかないと思いますが、お互いの嗜好の相違で食い違いが出ることがあるのは確かです。路線が好きな人と車両が好きな人では、やはりそれぞれの考え方に温度差があります。 
 乗り入れを申し込むときは、相手のサイトを熟読し、性格を傾向を考えてからしましょう。なんにせよこれから長いお付き合いをする相手です。サイトをよく見ておいて損はありません。 

 さて、乗り入れがいろいろあって始まりました。でもその後ももうひとつの山があるんです。相手の情熱が消えたり、自分のやる気がなくなって乗り入れの関係が希薄になってしまうときです。 
 影響が自分のサイト内で完結してしまうのであれば、さっさと閉鎖してしまえばいいのですが、乗り入れという関係を保っている場合は相手の設定にも影響を及ぼします。まずはよく話し合ってください。やる気がないものをグズグズ続けても楽しくはないでしょうからやめるなとは言いません。やめる際は相手に仁義を通してください。
 サイト破棄の通告を受けた場合、つまり乗り入れ相手が「もうやめたい」と言ってきたときは、相手の設定の扱いについて十分話し合ってください。合同で架鉄を楽しむということは、こういった引継ぎも含めて遊びと考えましょう。
 乗り入れを始めるときは「飽きたとき」のことなんて考えないものです。しかし、物事にはいつか終わりがきます。そのときのことを頭の隅にお互いが入れて乗り入れを楽しめば、後味の悪いことも少なくなることでしょう。
 
 
 
 

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